この記事で分かること
- 所見はいつ頃から書き始めたらいいのか
- 所見はどんなことを書いたらいいのか
- 早く書くためのコツ
- 子供や保護者が読んで喜ぶ文章の書き方
- 基本の型
- 生徒のパターン別、書き方の見本
この記事はこんな人におすすめ
- 所見を書くのが苦手な人
- 一人書くのに5分以上かかってしまう人
- そもそも、何を書いていいのか分からない人
- 以前、所見の内容について保護者からクレームをつけられたことがある人

はぁ~、今日も給食うまかったな~。

いや、ネコ先生。
まだ食べてるじゃないですか。
ていうか、今もう5時間目ですよ。
いくら空き時間だからといっても、いい加減にして下さいよ

そう固いこと言わんといて。
さて、ちょっと所見でも書くとするかな。

え、所見って、まだ10月の半ばですよ。
いくら何でも早すぎじゃないですか?

あほう!
書ける時があったら書く。
これがわいのやり方や!
結論
- 所見は書く材料があれば、今日から書いてよし
- ファンレターレターだと思って書くべし

わいがおさえているのはこの2点だけや

今日から…?ファンレター?……???

よしゃ!
せっかくだから、所見の極意を今日は教えたろう!

よろしくお願いします!!
所見が書けない理由
- 何を書いたらいいのか分からない
- どんな書き方をしたらいいのか、構成が分からない
- 文章を書くのが苦手
- そもそも大学で習ってこなかった

所見が書けない理由を挙げるなら、まあざっくりこんなとこかな?

あぁ、確かに。
どれも僕のことを言ってるようですね

でも大丈夫や!
所見は文章が苦手な先生でも、コツをつかめば、誰でも簡単に書くことができるようになるで♪

頑張って勉強します!
いつ頃から所見は書けばいいの?

一般的に所見を書き始めるのは、学期が終わる1か月前くらいからの先生が多いわな

僕なんて、1週間前から書き始めて、退勤するの午前様になってます……

わいは大体、学期の真ん中くらいからやな

え、いくら何でも早すぎでしょ!?
私は基本的に、その子の学期の頑張りが表現できるのならば、所見はいつから書き始めてもいいと思っています。
というのも、所見という限られた文字数の文章の中で、クラスの1人1人の子の学期中の生活の様子を全て表現するのは不可能だからです。
例えば、1学期に体育祭、2学期に合唱コンクールが行われる学校を例にしてみましょう。
大きな行事には実行委員だったり、クラスを支える役職の子(例えば、体育係やパートリーダー)が必ずいます。
その子たちが行事において大きな活躍をした場合、所見にそれを書かないてはありません。
ですから、体育祭が終わった5月下旬には、体育係の子の所見は書こうと思えば書けてしまうのです。
「いやいや、体育祭が終わっても、まだ1学期は続いているんだから、所見を書くのは早いでしょう?」
という声もあるかと思います。
もちろん、それは人それぞれの考えですが、私は少なくともその子に関して書ける材料がそろっているのならば、書いてしまった方が、後々書くよりタイムパフォーマンス的にも効果が高いと思います。
何を書いたらいいの?

基本的な質問なんですけど、所見って何を書けばいいんですか?

所見っていうんは、子供と保護者に対して、学期中の成果や課題、来学期への期待などを書くのが基本やな。

ほうほう、成果と反省、そして期待ですね

でも、わいは、よほどのことがなければ、課題については書かんようにしてるわ

何でですか?

例えば、整理整頓が極端に苦手で、いっつも机の中とかロッカーが散らかっている子がいるとするやろ?
その子の所見に、
『整理整頓ができるように頑張りましょう』
なんて書いたとしても、生徒も保護者も
「んなこと、分かっとるわい!」
って思うに決まってるやろ?

確かに、今まで何度となく言われ続けてきたことでしょうからね。
あえて所見で書かなくてもいいってことですね

だから、所見では基本的に、その子の頑張った姿と今後への期待を中心に書くことにしとるわ。
その方が、せっかくの通知表を受け取った本人たちも嬉しいやろ?
喜ばすためにやっとるわけではないけど、今後へのやる気に繋がらな意味ないからな

なるほど。
そういう意味で、所見はファンレターってことなんですね♪

せや。
「わいはあんたんこと大好きやで~。これからもファンとして応援しとるで~」
って思いを、所見に詰め込むんや♪
書き方のコツ~どんな構成で書いたらいいのか?~

続いてですが、所見の書き方のコツを教えてください。

これに関してだけど、まず大前提としておさえておきたいことやけど、所見において「こう書かなければいけない」というものは無い、ということやねん

たしかに、学校教育法や学習指導要領なんかにも、所見で書くべきことについてなんか、示されてないですもんね

せやねん。だから大切なのは、子供や保護者にどれだけ担任として、「あなたの頑張りをこれだけ捉えてますよ。そして、今後に期待してますよ」という姿勢が伝わるかだと、わいは思っとるねん

あ!さっき言ってたファンレターって、そういうことですか!
担任として、私はあなたのいちファンとして応援してますよ!ってことを伝えるといことですね!

そゆことや!
嘘を書いたらあかんけど、きちんとがんばったことを認め、今後に期待する姿勢を、ファンレターという体裁をとって示すことは、なかなか読んでる方も悪い気持にはならんと思うわけやな。
そゆわけで、コツという風にまとめるとこんな感じかな?
・学期中に頑張ったこと
・努力により成長した点
・今後に向けての期待

え? これだけでいいんですか?

逆にごちゃごちゃ書きすぎるより、もう型を決めて、こんくらいにしておくのがわいは一番書きやすいな。
大事なことは2点
・生徒や保護者が読んで、前向きな気持ちになれる文章だということ
・素早く書けること
生徒のタイプ別、所見の見本

ここからは、実践編や。
実際にタイプ別での所見の例をみてみよか

タイプ別っていうのは、活発な生徒、おとなしい生徒、みたいなことですね
学級委員タイプ
2年生に進級してからも、何事にも丁寧に取り組める○○さんの良い面が沢山見られました。学級委員として、クラスを明るくしてくれたり、課題を改善できるよう働きかけたり、広い視野で周りを見渡すことができています。この成果を2学期の生活へと活かしていきましょう。
体育で活躍するタイプ
2年生に進級してからも明るくやるべきことにしっかりと取り組める○○さんのよい面がたくさん見られました。体育係としても皆をまとめようと頑張っていますね。こつこつと学習に励む姿勢を大切に、さらなる成長へと繋げていきましょう。2学期での活躍にも期待しています。
授業で目立たず、忘れ物多いタイプ
明るく自然体で人と関われる○○さん。いつでも笑顔にあふれ、人にやさしく接する姿がよく見られました。その心を大切にして下さい。提出物について改善したいという願いが達成できるよう、予定を管理し、見通しをもって生活することを心掛けていきましょう。
目立たないけど、しごとはしっかりやるタイプ①
2年生に進級してからも、○○さんは落ち着いた生活を送ることができました。保健委員として任された仕事も欠かさずに行ってくれています。学習面では各教科にあてる時間配分に課題を感じているようですね。2学期にこの反省を活かし成長に繋げられるよう応援しています。
目立たないけど、しごとはしっかりやるタイプ②
2年生に進級してからも落ち着いた生活を送れていますね。班の中では掲示物や班新聞作り等で力を発揮してくれました。また、日々の清掃活動にもしっかりと取り組んでいます。部活動では先輩として一年生に関わることが増えてきます。頼りになる先輩目指して頑張りましょう。
どうしても書けない子への対策

大体の書き方は分かりました。
でも、どうしても目立った活躍や、授業での発言などもなく、おとなしくて特徴のない、書きにくい子が、クラスに数人いるのですが……

分かる。わいも何年やっていても、目立った特徴がなくて書きにくい子はたしかにいる。
けど、だからこそ、普段からよく見ていく必要があるわけや
普段からおとなしくて、友達も仲良しの1人以外あまり交流がなく、気が付けば「今日一日その子と1回も会話してないな」なんていう子、クラスにいませんか?
所見という観点では確かに文章が書きにくいかもしれませんが、一人一人たしかに成長はしているはずです。
ですから、こちらは担任として積極的にその子の成長を把握する必要があります。
方法として、ここでは2つあげます。
目的をもって接する
活発な子だと、1日の生活において会話する回数が多く、結果としてどのような子なのか、どんなことで成長したのか担任としても把握しやすいものです。
ですが、おとなしい子は積極的に担任と関わろうとしないものです。
とはいえ、決して関わりたくないわけではありません。
私は意図的に昼休みや給食の準備中、放課後のほんの少しの時間に意図的に声掛けをして、そういう子たちの状況を把握しようと努めています。
とはいえ、決して難しいことではありません。
最近興味あることや、趣味について等、たわいのない話をするだけでいいのです。
私が関わってきた子たちは共通してアニメ好きが多かったので、「最近のおすすめのアニメ」について教えてもらうことから距離を縮めていきました。
ちょっとした会話を繰り返すことで、その内、アニメの話以外もできるようになります。
最近あった楽しい話。頑張ったこと。残念だったこと。
何でも話ができる関係が作れるようになってくればこっちのものです。
あとは、その子とのやり取りで、学校生活において成長した点などを記載していくのです。
学期の振り返りシートを活用する
それでも書けない、という子の場合は、いっそのこと一番最後に書く、と決めてしまいましょう。
そして、多くの学校で行っているだろう「学期の振り返りシート」を活用しましょう。
シートの中に、学期中に頑張ったことや、今後の課題なんかについて、生徒自身が記載する項目があれば、それを使わない手はありません。
というか、このシートさえあれば、一気に所見の作業は2倍速で書けるようになります。
なぜなら、そこに書かれていることは、生徒自身の声で書かれているものですから、その内容に沿って頑張りを認めてあげる文を書いてあげれば、生徒としては悪い気持になるわけがないからです。
例えば、「頑張ったこと……授業(特に数学)」「来学期への課題……家庭学習」と書いている子がいたとしましょう。
その場合はこのように書けばいいのです
~中略~
今学期は授業に意欲的に参加していましたね。特に数学において顕著な努力が見られ、定期テストにもその結果が反映されていました。今後に向けて、家庭学習をこつこつと続けていきたいという自身の目標も達成できるよう応援しています。……
このように、振り返りシートを活用すれば、すらすらと文章が書けるのです。
まとめ

ということで、本日のまとめやけど、所見を書くにあたって何が大事か分かったかいな?

ばっちりです!
①型を決めてすばやく書くこと
②「あなたを応援しています!」ということが伝わるような、生徒・保護者が読んで前向きな文章を書くこと

完璧やないかい!
それでこそ、ひよこ君や!

じゃあ、さっそく今日からばりばり書きまくります!

ファイトやでー!
てなことで、今日もみんな、はよ帰ろ~♪