この記事で分かること
- 学校の先生は定時に帰ることは可能なのか?
- 小学校と中学校の帰宅時間の違いとは?
- 早く帰るためにやるべきこと
さ~て、今日も仕事が終わったし、はよ帰ってアマプラで映画観よ~っと♪
早ッ!? ネコ先生、もう帰るんですか!
まだ5時15分ですよ!
何言うとんねん。
「まだ」じゃなくて、「もう」5時15分やねん。
勤務時間とっくに過ぎとんで?
いや、そうかもしれないですけど、
だって、生徒たちまだ学校にいますよ?
生徒がいようがいまいが、わいらの勤務時間は17時には終了や。
勤務時間まで働いて帰って、何が悪いねん?
まぁ、そうなんですけど……
でも結局、教師ってそういうものじゃないですか
何が「そういうもんやねん!」
これは、ちゃんとわいらに認められた権利やねん!
よ~し、ほんなら今日はお前に、早く帰るためのコツを伝授したろう!
よろしくお願いします!
ということで、さっそく結論やけど、はっきり言って毎日定時に帰るのは無理や
え!? いきなりですか!?
まあ、順を追って説明していこか
結論
- 毎日定時に帰るは止めておいた方がいい
- 毎日定時に帰れる人は、事情がある人or相当の覚悟がある人のみ
- おすすめは、ちょこちょこ定時帰宅
小学校と中学校の違い
はじめにやけど、小学校と中学校の先生って、平日の勤務時間、どっちが多い傾向にあるか知ってる?
ん~、どっちですかね~?
小学校は全教科教えるから教材研究が大変そうだし、
中学校は部活動の指導があるからやっぱり大変そうだし……
正解は、どっちもあんまり変わらないんや。
ええと、僕らは「教諭」だから……。
あ、本当だ~。
平日の勤務時間の平均は、小中どちらも約11時間なんですね
まぁ、副校長さんたちは12時間超えてるけどなw
ううう……
泣けてきますね……
ほんま、管理職目指す先生たちは偉い人やわ~
あ、でも土日は中学校の教員の方が勤務時間長いんですね
そうか! 部活があるからか!
せやな。
まあ今回は中学校の平日勤務に絞った形で、この問題について考えてみよか
先生が定時に帰れない理由
- 勤務終了時間でも生徒が学校にいる
- 勤務時間を過ぎても会議が続いたりする
- 教材研究や事務仕事が残っている
- 生徒指導、保護者対応
- 職員室で先生たちとの情報交換の時間
まあ、例えばやけど、こんな理由があげられるとしよか
はいはい、よくありそうな理由ですね。
大事なんは、
「自分でどうにかできる課題」と、
「自分ではどうしようもない課題」を見分けることや
ん、どういうことですか?
課題を自分だけでクリアできるかどうか検討する
例えばやけど、教材研究ってのは、単元によっては他の人に手伝ってもらう必要がある時もあるけど、自分一人で何とかできるもんやろ?
あ、そういうことか。
つまり、教材研究は自分でクリアできるけど、職員会議の終了時間は自分だけではどうしようもないってことですね
お、飲み込みが早いな。
まあ、会議を早く終わらせるために、できることはたくさんあるにはあるんやけど、ここでは一旦それは置いといて、基本的に会議は複数で行うもんやから、時間が延びることもあるのは仕方ないとしておこう。
個人の力でどうにかなるもの
- 教材研究や事務仕事
- 放課後の先生たちとの情報交換
個人の力でどうにもならないこと
- 生徒指導、保護者対応
- 長引く会議
- 勤務終了時間でも生徒が学校にいる
課題をクリアする方法
じゃあ、ここからは、課題をどうしたらクリアできるのかについてや。
一つずつやっていくで
お願いします!
教材研究や事務仕事が残っている
これについての、わいの答えは簡単や
「残っていても帰る」この一択や!
え? さすがにそれはヤバいんじゃ……
だって、仕事まだ残っているんですよね?
明日に影響でちゃうじゃないですか
まあ、最後まで聞きや。
残っていても帰るっていうんは、家でできる仕事は家でやるってことや
え、でもそれって、結局家でも仕事するんだったら、学校でやってても同じことじゃないですか?
全然、違うねん♪
同じ事務仕事をするにしても、学校と家なら断然家の方がはかどるで!
例えば、職員室で小テストの丸付けをするとするやろ? 何事もなく最後の1人まで丸付けに専念できることってあるか?
まあ、大体途中で電話が鳴ったり、途中で他の先生に話しかけられたり、下校前なら生徒が職員室に入ってきてその対応をしたりしますね
せやろ。
それで一旦中断して、用が済んだらまた再開。
と、思ったら別件で声をかけられて、また中断。
これって、何でもないように思えて、仕事の効率で言うたらものすごく効率悪いことやで
だから、わいは割り切って、家でできる仕事は持ち帰ってやる。
その方が結果何倍も時短になって得やと思うで。
もちろん個人情報の扱いについては細心の注意を払わなければいけないから、個人情報が関わらない仕事を持ち帰るってことやな。
なるほど~。
たしかに家なら好きなテレビ観ながら仕事もできて、気持ちも楽ですもんね
(ん~……テレビ観ながらだと作業効率落ちるんやけど、、、まあいいか……)
放課後の先生たちとの情報交換
放課後の先生たちとの会話って、いろいろな情報交換が行えて、結構大事だと思うんですけど、これについてはどうですか?
もちろん、情報共有は大事やで
でも、だらだらと職員室に残っていて、関係のない話題で盛り上がり、結果遅くまで残っているなんてことって結構あるんやないか?
たしかに……。生徒指導の話をしてたつもりが、気が付けば「どこどこのラーメン屋はこってり系なのに胃に全然もたれなくて美味しい」なんて話題になっていたりすること、よくあります!
(どんな会話やねん……)
まあ、もちろん当日に起きた生徒トラブル等の対応における情報共有は、その日の内にするのが鉄則やからある程度は仕方ないけれど、特に何でもない日については遅くまで残ってする必要はないと思うねんな
生徒指導、保護者対応
その日に生徒同士でトラブルがあって、その指導や保護者対応をする場合はどうですか?
これについては、ある程度定時を過ぎる覚悟をもつ、というか諦める必要があるわな
生徒間でトラブルが起きてんのに、「じゃ、勤務時間が過ぎたんで帰りま~す♪」なんて先生がいたら、もう信用ゼロやろ?
生徒たちのLINEグループで大炎上しそうですね
まあ、本来の筋で言うなら、それでも残業しなければならない理由にはならへんのやろけど、この辺りは、まあ何というか「先生ってそういうもんでしょ?」という暗黙の了解やな。
むしろ、自分のクラスでトラブルが起きたのに生徒目の前にして家に帰る人は、そもそも教師に向いてないやろな
めずらしく手厳しい意見ですね
まあ、生徒間トラブルは迅速に対応することが、結果として尾を引かずに後々早く帰れるための布石になるってもんやしな。
で、ここからが本番やけど、生徒指導の度合いにも寄るけれど、保護者対応でわいが念頭においているのは、「なるべく早い時間に約束を取れるよう仕向ける」ってことや
ついつい、忘れられてしまいがちなのが、先生にだって勤務終了時間はあるということです。
裏を返すと、保護者は先生だったら、どんなに遅い時間になっても面談を組んでもらえる、と思われがちです。
そのため、突発的な生徒指導対応が入り、どうしても保護者面談が必要になった場合でも、「仕事があるので20時以降でお願いします」なんて、平気で言われてしまいます。
もちろん、どうしても仕方のないことはあるとは思いますが、大事なのは「夜遅くに面談をするのは、当たり前のことではないよ」ということは伝えるべきだということです。
まぁ、わいだったら、「我々にも家庭がありますので、なるべく早い時間帯で面談できないでしょうか?」と、すぱっと言っちゃうけどな。
もしかすると、保護者も言われないと気づかないことかもしれないですね。
先生だったらいつも夜遅くまでいるから、いつでもいいやって思われてるかもしれないですもんね
とは言え、それでも結局遅い時間になってしまうことは、多々あるんやけどな……w
辛い立場ですね……
長引く会議
会議が長引く問題については、どう思いますか?
ん~、これについては、わいはあんまり関心はもってないな。
というと?
まず一つ目に、長引く言うても、そこまで大きなダメージを受けるほどの長さになることは珍しい、ということ。
二つ目に、勤務時間を過ぎるほど長引いたとしたら、その分を調整時間などで補填してもらえる、ということ。
三つ目に、対策を打とうと思えば打てるけど、個人の力ではどうにもならんことがある、ってことやな。
解説お願いします
そこまでダメージを受けない
職員会議や学年会議が長引くということは、往々にしてあることです。
けれども、会議は毎日あるものではありません。
それに、ここで全員で確認をしておかないと後々の指導や学校運営においてままならなくなることも多々あります。
なので、私はあまり会議が長引くことに関しては、大きな関心はもっていません。
それよりは、前述の保護者対応の時間が夜遅くに設定されることなどの方がよほどダメージは大きいと思うので、これくらいの傷は唾つけておけばいいや、くらいに思っていますw
調整時間をもらえる
これは、やっていない学校があれば問題だと思うのですが、管理職は基本的に職員を勤務時間内で仕事をさせなければいけません。
裏を返せば、勤務時間後に強制的に働かせることはできないということです。
とは言え、どうしても職員会議や学校行事の準備など(例えば体育祭の前日準備など)で勤務時間を過ぎてしまうことはありえることです。
そのような場合は、調整時間として別日に過ぎた分の時間を補填して休みを取ってもらうということをしなければなりません。
例えば、職員会議で1時間勤務時間を過ぎてしまったならば、別の日に1時間早く帰ることができる、ということです。
学校により調整時間を取るシステムは様々だと思いますが、もしご存じないならば一度確認してみるとよいでしょう。
個人の力ではどうしようもないところがある
会議の質を向上させ、時間を減らすということは、一般企業では当たり前のように行われていることです。
近年では、働き方改革の波が学校にも押し寄せてくれて、徐々にですが会議の在り方が変わりつつある学校も出始めてきています。
とは言え、まだまだ昔ながらのやり方で会議をしている学校も少なくありません。
それは、50~60代の教員が多い学校に多く見られると感じております。
と言うのも、ペーパーレス化が推進されている昨今でも、ベテラン教員は「職員会議の資料が紙ベースじゃないのはありえない! 電子データじゃ読みにくくて仕方ない!」と平気で文句を言ってきます。
結果、気を利かせた教務主任が、電子データでも紙ベースでも対応できるように、両方用意するという面倒な仕事をする羽目になります。
また、なるべく会議を効率よく行おうと、「協議するテーマ」と「資料で確認するだけのテーマ」等に分けて職員会議を行っている学校もあります。
それでも、思いついたことをそのままの勢いで発言する人はどの学校にもいるもので、協議はしないテーマについても平気で口を挟み、会議の進行を遅らせようとしてきます。
このように、大まかなパッケージを整えても、皆の時間を奪おうとする輩は多かれ少なかれいるものなので、「まあ、そういうものだ」と思うようにしています。
それに、意外とそういう人の発言が、役に立つということもあったりするのでw
あ、それと、学年会議で多い長引くパターンの代表は、「会議に関係のない雑談時間」やな。
これは、スパッと切って、さっさと次の話題にいくなり、会議を終わらせないとアカンな
あ~確かに、学年の子の面白エピソードで盛り上がったり、最近の教育ニュースで盛り上がってそのまま30分くらい経ってた、みたいなことって結構ありますよね
勤務終了時間でも生徒が学校にいる
中学校の先生あるあるで一番深刻なのが、これやな。
そもそも、勤務時間過ぎてるのに、学校ではまだ部活が行われている問題や
これは確かに、僕も思いました。
最初の職員会議で、校長先生から勤務時間について話があった後で、教務主任から学校の日課について説明されている時に、「おいおい、さっきの話と違うやんけ!」って思いましたw
ま、今ではそういうもんなんだな、って受け入れてますけど
その「仕方ないか~」っていうのが、ある意味問題でもあり、でも我々一般教諭にはどうしようもできないところなんよ~
そうは言っても、ネコ先生、けっこう部活指導楽しそうにやってるじゃないですか?
まあ、やってる時は楽しく指導しなきゃ子供たちにもよくないし、自分自身にとってももったいないからな。
でも本音のところで言えば、部活指導がなければ、どんなに毎日が潤うかとは思ってるで
じゃあ、どうしたらいいんですか?
わいのおすすめは「たまには早く帰らせてください作戦」や!
どういうことですか?
定時に帰りたいけど部活指導があるから帰れない、という先生は多いと思います。
そこで、私がよくやっているのは、たま~に早く帰る作戦です。
普段は、基本的に部活指導を行っているのですが、たまに何かしらの用を作って、もう一人の顧問の先生に部活指導をお願いして、定時に帰るのです。
「すいません、今日ちょっと実家の手伝いをしなければいけなくて」
「ごめんなさい、今日は子供のお迎えを頼まれているので」
理由は別にどんなものでもいいと思います。
大事なのは、お願いをする姿勢。
本来ならば、定時に帰るのは当然の権利なのですが、「定時なので帰りま~す。あとは部活指導おねがいしま~す♪」なんて言うのは、よほどハートが強い人にしかできない芸当です。
なので、あくまでお願いするときは低姿勢になるのが大事です。
そして、任せる先生とは常に良好な関係を保つ努力をするべきです。
良い関係を築けていれば、部活指導をお願いされても、大したこととは思われないでしょう。
むしろ、「大変ですね……。いつでも言ってくださいね」なんて気を使ってくれることも、しばしばです。
だから、ぜひとも学校内で自分の味方になってくれる人を作る努力をしましょう。
そのために大事なのは、ギブ&テイクの精神。
何かの折に、日ごろから声をかけ話ができる関係を築き、その先生の手助けなんかも率先して行うことで、良好な関係を作り上げていきましょう。
実践:1週間でどれだけ定時に帰れたか、試してみた
何だかんだと喋ってきたけれど、わいが先週どんだけ定時に帰ってたかを発表するで~
お願いします!
わいの学校では帰りのホームルームが終わるのが、基本16:10やから、それ以降の時間の流れで記録していくな
月曜日 ×
~15:10 帰りのホームルーム終了(月曜だけ5時間授業)
~15:25 部活動の練習メニューの指示出し
15:35~17:00 学年会議
~17:40 部活指導
~18:00 部活終了&下校指導
~18:45 残務仕事
18:50 退勤
火曜日 〇
~16:10 帰りのホームルーム終了
~16:30 クラスの週当番の子たちと教室整備&雑談
~16:45 職員室で明日の準備の確認
17:00 退勤(部活指導はもう一人の顧問に朝から依頼済)
水曜日 ×
~16:10 帰りのホームルーム終了
~18:00 教室整備 & 部活指導 & 下校指導
~19:30 (生徒指導案件があったため、学年全員で対応)
19:45 退勤
木曜日 ×
~16:10 帰りのホームルーム
~17:30 委員会指導
~18:00 下校指導
18:10 退勤
金曜日 ×
~16:10 帰りのホームルーム
~16:30 クラスの週当番の子たちと教室整備&今週の反省&雑談
~18:00 部活指導 & 下校指導
18:10 退勤
これが、先週のわいの1週間の退勤結果や!
結果だけ言うと、
1勝4敗ってとこやな!
いや、全然負けてるじゃないですか!?
そうは言うけど、考えてみ?
ひよこ君、先週1日でもいいから、定時に帰れた日なんてあるかいな?
あ、確かに1日もありません。
ていうか、今まで定時に帰った日なんて、あるかどうかも分かりません
せやろ?
だから大事なんは、1日でもいいから定時に帰るぞって意識することやねん。
それに、わいが心がけているんは、「何が何でも定時に帰る!」というわけではないってことやな
ふむふむ、なるほど
基本的にわいは、教員という仕事がやりがいがあって楽しいから続けていられるんや。
だから、帰りのホームルーム後に、クラスの子たちと教室の片づけをしたり、好きなアニメやドラマの雑談をしたり、部活で(専門的な指導はできないけれど)一緒に汗流したりするんは好きなんよ。
たしかに、僕もそうです
その中でも、今日は早く帰りたいなあ、という心のゆとりを持てるかどうかってすごく大事やと思うねんな?
そんな時に、顧問の先生に「すんません、今日はちょっと早く帰りたいんで、部活お願いします~」って言えるかどうかって、ものすごく大きなことやねん
たしかに、絶対に最終下校まで自分がいなきゃいけない、と思うかそうじゃないと思えるかの違いって大きいですね。
つまり、誰かに頼れるかどうかで大きな違いが出るってことですね
その通り!
ということで、今回のまとめいくで!
まとめ
- 毎日定時に帰るのは教員同士の人間関係にも影響が出るので、やめておいた方がいい
- おすすめは、ちょこちょこ定時に帰る作戦。(そのために、教員同士の人間関係を良好にしておく)
- 部活指導やクラス指導などで勤務時間が伸びることにより定時に帰れないと辛い、と考えている人は、そもそも中学校教員にならない方が無難
とまあ、こんな感じになってしまったけど、今回の話はあくまで夏季期間であって、冬季期間はまた変わってくるんよ?
え? 何でですか?
それが分からんお前さんは、まだまだひよっこや~!
え~!?
何で、いきなり怒られるんですか~?
てか僕、ひよこですもん!
ま、細かいことはおいといて、今日もはよ帰ろ~♪
では、また時間、お会いしましょう♪